左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

ストレイト・ストーリー

今日から室内での杖歩行を許可された私ですが、まだ左脚で体重を支えることが苦手でどうしても身体を右に傾けながら歩いてしまいます。

だから、感覚麻痺のある私が身体を真っ直ぐに歩く為には鏡を使うかリハビリの先生方に指摘していただく必要があります。

日常生活の自立や復職への道のりを歩く私も同じく、専門的な知見や第三者の意見なしには左手脚の麻痺という初めての【感覚(体験)】故に曲がった道、つまり遠回りの道を進んでいるかもしれません。

 

地図無き道をひねくれた左手脚と共に進む。回復期に当たる今、退院や復職時期を設定することが難しい故に地図も無ければコンパスも無い状況の私ー途方に暮れまいと地図を描こうとしても参考にできる体験も記憶もありません。なら、どうするか?

そして私は地図を描き、コンパスを作る手伝いを専門家であるリハビリ担当の先生方へ請うことにしました。

時速8kgのトラクターに乗り、病に倒れた兄のために560kmの道のりを進んだアルヴィン・ストレイトの物語を綴ったデビッド・リンチ監督の『ストレイト・ストーリー』(https://www.google.co.jp/amp/eiga.com/amp/movie/1851/)を思い出しながら。

彼が兄の元へ進む先でトラクターが故障しても腰が悪い故に地面の木が拾えなくてもその道を真っ直ぐ進めたのは「兄の元へ行きたい」という目標と努力の共有があり、その熱意に動かされた人の助けがあったから。

なら、私も「Web編集者の仕事に戻りたい」という目標とその間にある細かな目標と努力を先生方と共有して地図とコンパスを手に、不自由な左手脚ではトラクターには敵わないけれども仕事へ復帰するその日まで【真っ直ぐな道】を進みたい。

この後13時から件のミーティングがあるので、今回はここまで。