左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

脳内出血で入院してから大杉連さんと2度も会ったハナシ

私は入院する前に大杉漣さんが出演されていたテレビ東京のドラマ『バイプレイヤーズ』プロデューサー・濱谷晃一さんのインタビュー記事の企画編集をしていました。

▽プレイヤーズ』続編スタート! 濱谷晃一プロデューサーの「バイプレイヤー的、クリエイティブ論」

https://www.creativevillage.ne.jp/36323

 

たぶん仕事がしたくて仕方がなかった私の脳が作り出した幻なのですが、緊急入院した初日と術後のICUに入っていた時の二度、私は大杉さんとお会いしました。

 

入院初日は夢の中で。何故か私が大杉漣さん出演の某うどんスープCM監督に抜擢され、スタジオで撮影をすることに。日芸映画学科を卒業している私ですが、制作の方ではなく映画研究の分野を専攻していたため、右も左も分かりません。すると、あたふたしている私を一瞥した大杉さんは撮影に使う予定のアツアツのうどんスープを少量掬い、私めがけて水遊びの如くぴちゃりとかけてきました。いたずらっ子のように目を細めて次々と湯気の立つうどんスープをかけてくる大杉さん。「えっ!ちょっ!大杉さん!熱い!熱い!(後日知ったのですが造影CT検査を受けた影響で私はこの時熱があったそうです。

二度目のICUにいた時は夢ではなく幻聴なのですが、濱谷くんの記事読んだよ!グッジョブ☆グッジョブ☆」と声をかけていただきました。「やべー!大杉さんに褒めてもらった!」と浮き足立ったのも束の間。私は恐怖に慄くことになります。「あ、あれ…大杉漣さんって先日お亡くなりになられたんじゃ…うわあー!!お、大杉さん!すみません!も、もう話しかけないで下さい!」と念を送り、いつかまたお会いしたいなと思っている濱谷プロデューサーと母の姿を何度も思い浮かべつつ眼を瞑りました(めちゃくちゃ失礼)。