左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

ゆとり世代の抜糸

今日、傷の経過も良いとのことなので、頭の手術で傷を縫った糸(看護師さん曰く、糸というよりホッチキスみたいなもの)を抜いて頂いた。アメリの如く想像力豊かな私は今日抜糸をすると知ったときからずーっと抜糸のシーンを想像していました。しゅるしゅるとすぐ抜けるのかもしれないし、血が吹き出るくらいめちゃくちゃ痛いのかもしれない。考えただけで傷跡がチクチクする。10時頃になって、幾人かの靴音が聞こえてきたーば、抜糸タイムだ…!もうこのベッドから逃げ出したい!痛いのは嫌だ!11時間の開頭手術を乗り越えたクセにものの10分程度で済んだ抜糸に怯える私を可笑しいと思う人もいるかもしれない。でも、実はやったことのないことに挑戦するのって大小関係なく怖いんですね。具体的に抜糸はどうだったかと言うと、殆ど痛くありませんでした。それよりも時々聞こえる「ぼすっ」とか「カチャ」とか「シュルシュル」という音から想像される処置の様子とこれから起こるだろうことの方がよっぽど怖くて、逐一「あとどれくらいですか?!」と先生に確認していました。「うーんとね、あと半分もないよ!」「(えー!あと半分もあるの!?)」「ちょっと休憩したいです…」「でもあと5本くらい!」「じ、じゃあ頑張ります…」ー抜糸如きでうるさい患者だと先生方に思われたかもしれない。始まる前にも「抜糸嫌だなぁ…痛いだろうなあ」と呟いて先生方に笑われたし。でも先生、許して下さい…私は1994年生まれの【theゆとり世代】なんです。そんなこんなで体感10分程度で【theゆとり世代・ひねくれWebライター(編集者)の抜糸】は騒しくも幕を閉じたのでした。後は傷口が完全に閉じるのを待つだけ!