左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

ひねくれモノの恩返し

下記の記事に以前書きましたが(誤診を含め)私の母を傷付けることになった医師から今日直接の謝罪がありました。

▽真っ直ぐな心でしか癒せない傷
https://creacreative-megumi.hatenablog.com/entry/2018/04/06/221559

「え!その医者の名前も分からないんじゃなかったの!?」と驚いた皆さん。

実は私、この話を担当の看護師さんに伝えた上で、4月7日(土)に「患者の意見箱」へ上記の記事で書いた事実をそのまま投書し、末尾に【私の手脚を元に戻せとは言わないからその時対応した医師を見つけ出して、母に謝罪をさせて欲しい】と書いたのでした(ボールペンで筆圧を最大限にかけ、CTの件含め、医師からかけられた言葉には全て下線を引きました)。

 

すると、本日その医師本人と上司が母と私の元に謝罪をしに来たのです。

 

その医師の顔をよく見ていなかったので残っている記憶はごく最小限ですが、

私に向かって「お母様には先ほどお詫びをさせていただきましたが本当にすみませんでした」といわれたことだけは覚えています。

 

誤診の責任含め、言い返したいことは山ほどありましたが、私は母の心を傷付けた消せない事実に悔し涙を流しながら一言だけその医師に伝えましたー「私は母から聞いた話を通して感じたことを直接ではなく、お手紙で伝えたので冷たい印象を与えてしまったかもしれません。でも…私はとにかく母に謝って欲しかったんです…」

 

話し合う時間がほとんどない状況で私は医師の気持ちを理解できていないし、医師は私の気持ちを理解できていないーそんな状況でお互いの心に響く言葉が出るはずはありません。

だから私は涙を流している私の姿を見てもらうことでその医師に私の母の心の傷と同じだけの痛みを感じて欲しい、と思いました。

 

その医師と上司が去った後も私は「すみませんでした」という一言で済まされてしまったような悔しさに涙が止まりませんでした。

 

そして、そんな私を見た母が「お母さんは大丈夫だから気にしなくていいんだよ!」という言葉をかけてくれました。

 

しかし、ひねくれモノの私は「そんなはずない!お母さんは傷付けられたし、今も傷付けられているはずだ!」と母の言葉を素直に受け止めず、彼女の気持ちを想像して余計に涙が止まりません。

 

母が差し出してくれたハンカチを手に、しばらくして涙が落ち着いた頃、私は母にポツリと聞きましたー「お母さんはスッキリした?」

ー『うん、めぐみの所へ先生が来る前にしっかり言いたいことは本人にも上司にも言えたからスッキリしたよ』

今度はぽつりと安堵の涙が溢れてきました。

11時間の手術を成功させてくれた主治医のミワ先生と共に私の命の恩人である母(https://creacreative-megumi.hatenablog.com/entry/2018/03/25/200818)。

私の命を生み出し、守ってくれたのが母なら、

【母の心に灯る明かりを生み出し、その灯火を守るのは私の役目】だと今日のできごとを通して改めて心に決めました。

その役目をこれからも忘れずに生きていきたいと思います。