左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

足元より遠くへ

私が歩行練習をする時に留意する点は大きく分けて以下の3つあります。

1)左右対称の状態で立つ2)内股にならない3)杖を持つ右手ではなく左脚に体重をかける

 

健常者なら意識せずとも出来ることですが、運動麻痺だけではなく、感覚麻痺のある私は左脚に力が入っているかも分かりづらい状態であるため、視覚で情報を補う必要があります。

しかし、そうするとー「オオサワさん!足元だけじゃなくて前見て前!」と言われることに。

この言葉に因んでではありませんが、今日のリハビリを終えた私はある日課に臨んでいましたー「リハビリノート」に今日のメニューと感想、先生からのアドバイスをまとめる、という日課

病院の売店で買ったB6のノートにお得意の細かい字でびっしりと書き記します。

ー「(あ、私は今足元しか見ていない。その先の最終目標と中間目標は何となく考えているだけで、細かく書き記してない…これでは何処に向かって歩いているのか分からなくなる。)」

今度はB5ノートを取り出して【最終目標】と【中間目標】を書き始めました。

【最終目標】はもちろん【今の仕事に戻る】

ーいやいや、ちょっと待って。絶望の前に希望を抱こうなんて安直すぎる。私はまだ足元も見えていない!日常生活や仕事に今戻ったとして出来ること・出来ないことを明確にしよう。

手は軽く握ったり開いたりができる程度、脚は掴まり立ちができる程度の今の私。

当たり前のことですが、「身支度」も「名刺交換」も出来ません。

日常生活の動作と仕事内容をリストアップしましたが、9割以上「出来ないこと」でした。

この時私が思ったことー「小さな絶望を積み重ねて足元から少しずつ遠くを見ることにしよう」。

 

ー「後ろを見てばかりいないで前に進まないと!」

よく聞く言葉ですが、つい最近過去と向き合い、大決闘した今の私がこの言葉を編集するとしたらー「過去・現在と納得するまで向き合え!」でしょうか。

 

▽自責は自分を、そして誰かを守るために

https://creacreative-megumi.hatenablog.com/entry/2018/04/09/200614

▽ひねくれモノの恩返し

https://creacreative-megumi.hatenablog.com/entry/2018/04/10/200349

 

足元からもっともっと遠くを見るために。

私はこれからも過去と現在と向き合って沢山の「小さな絶望」を「大きな希望」に変えていきたいと思います。