左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

はみ出しモノは正直モノであれ

今回は少しだけ情けない社会人1年目の話を交えて。

社会人1年目の時ー私は「多量の請求書を三つ折りにする」「多量の請求書とその控えを分別する」というごく簡単な仕事すら満足にできませんでした。

なぜか?ー頭の中で先輩の指示をまとめることが難しく、半ば混乱状態で仕事を続けている状態だったから。

そんな私を根気強く指導していた上司を困らせ果てた先にかけられた言葉がありますー「これは幼稚園児でもできることだよ?」

その方は本当に仕事に対して真っ直ぐな方で、社会人としての私の恩人でもあります。今でも心配そうに語りかけるその方の表情をまざまざと思い出せる程にこの言葉は今でも忘れられません。

その言葉の鋭利さ故にではなく、「はみ出しモノ」である事実を初めて強く認識した瞬間だったから。

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会心の一撃

復職へ向けて真っ直ぐに進む(正しく目標設定をする)ためにリハビリの先生方にお時間を頂いてミーティングを行った私。

 

creacreative-megumi.hatenablog.com

 

 

今日のミーティングのために昨晩消灯時間ギリギリまで机に向かっていたのですが、結局復職までの大雑把なスケジュールすら想像がつかない私がまとめられたのは以下の3つだけ。

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ストレイト・ストーリー

今日から室内での杖歩行を許可された私ですが、まだ左脚で体重を支えることが苦手でどうしても身体を右に傾けながら歩いてしまいます。

だから、感覚麻痺のある私が身体を真っ直ぐに歩く為には鏡を使うかリハビリの先生方に指摘していただく必要があります。

日常生活の自立や復職への道のりを歩く私も同じく、専門的な知見や第三者の意見なしには左手脚の麻痺という初めての【感覚(体験)】故に曲がった道、つまり遠回りの道を進んでいるかもしれません。

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2ヶ月ぶりの「ただいま」

私には【コパン】という名前の飼い猫がいます。その名の通り私の【仲間】のような存在で、里親さんから引き取った翌日には既に私の膝の上で寝てしまうくらいに人懐っこく、平日の朝に眠気と戦いながらほおばる食パンを横からかじってしまうくらいに食いしん坊なオス猫です。そして心の不調で2度の休職をしても諦めなかった私の生きる意味。

3月3日午前中ー脳出血で倒れたあの日、私は一人暮らしをしていた都内のマンションを出ましたー「コパちゃん、心療内科に行ってくる!」といつもするように行き先を告げた後、彼の頭にキスを落として。

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カカシは人の夢を見る

朝6:00ーまず「ひねくれた左手」を使いながらパジャマからスポーツウェアへ着替える。

朝6:30ーこれも左手を使いながらパジャマと布団を畳む。

着替えは仕方ないとしても後者は省略した方が苛立たずに気持ちの良い朝を迎えられそうですが、これもリハビリ。

先生に聞いた話ですが、進化論に倣って麻痺した方の手脚を意識して使わなければ状態は後退する一方だそうで、私は毎朝、未だ見ぬ「この先の朝」のために今日も左手を使っています。

今日はそんな私が気が付いた私的映画論について書きます。

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鏡に映るは過去の自分

前回のブログを書いていて考えたことがあるー「先生と私のリハビリに対する想い云々の前に…クリエイターが仕事にかける熱量と私のそれは本当に釣り合っていたのか?」

 

creacreative-megumi.hatenablog.com

 

私の仕事はクリエイター向け情報サイト「CREATIVE VILLAGE」内【クリエイターインタビュー】の編集ライティングー映画監督やTVプロデューサー、クリエイティブディレクターに対するインタビューと記事の作成です。

今までの担当記事は映画監督・森義隆さんやCD・原野守弘さんなどで、錚々たるクリエイターの方々にお会いすることができました。

インタビューは事前準備が命なので、Web上の情報(過去インタビューなど)は勿論、クリエイターがつくられた作品は全てチェックし、SEO対策を組み込んだ質問案を作成した上でインタビューへ臨んでいました。

そして、多くのクリエイターの指南になるような記事を作りたい一心で仕事をしていました。

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人生の責任者は私

実家付近のリハビリ病院へ転院して今日で5日が経った。1日1時間だったリハビリの時間が3時間になり、心地よい疲労感のおかげで夜は眠剤も必要ありません。

 

しかし、不安は山積みでー

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