左手をミッケ!
リハビリ以外は案外暇な入院生活。
脳出血を起こした影響で左手脚の麻痺だけでなく、「半側空間無視」(左側の空間にすぐ注意を向けづらい)の症状があるため、日常生活でできるリハビリとして『ミッケ!』(https://www.shogakukan.co.jp/pr/mikke/sp.html)という絵探し絵本を暇なときにやっています。
ただてさえ難しいのに、左側(とくに左上)にすぐ注意を向けづらい私には2割り増しくらいで難しい。
見開きの左ページに「願いを叶える井戸」とか「おんどりが2羽」といった文章が書かれていて、そこから右ページにあるであろう絵(小物が密集した写真)を想像して探すー「いくら探してもないな」と思って左上に注意を向けると見つかることが多いです。
小学生の頃に弟とやっていた時より脳出血を起こした影響で難しいからか、見つけた時の達成感が凄い。
だから気付くと静かな病室に響かぬような小さな声で「ミッケ!」と言っていたりします。
そして、この『ミッケ』で遊ぶ時のように私はよくベッドの上で左手を探しています。
感覚麻痺があるので(健な右手が10割だとすると1〜2割しか感じられません。例えば、人差し指を触らせている時。触らせているのは分かりますがどの指なのかは分かりづらいです)、自分の左手がタオルケットの上にあるのかはたまた枕の上にあるのか見当がつかず、両眼と右手を使って左手を探しますー「ひ、左肩が痛い!イタイ!あ、多分身体の下だ!ミッケ!」みたいな感じで。
もし、『ミッケ!』に私の手がお題としてあったとしたら文章には「ひねくれモノのひねくれた左手」とかって書かれてしまうのだろうな…