左脳は右脳の夢をみる

24歳で脳出血を起こしても、この世界で誰かを守るために生きる1人の軌跡。

リハビリはコミュニケーション!

かつての私(特に新卒1年目の頃)はとにかく人と関わること・自分の考えや意見を伝えることが怖くて全て抱え込んでいました。だから、当時の上司は私が何を考えているのか、どのような人間なのかわからずに苦労したのだと思います。

私が1度目の休職から復帰した時、そんな私を間近で見ていた先輩で心の師匠・キムラさんからもらった言葉が今とても役に立っています。

【オオサワは(自分の意見・考えという名の)ボールをなるべく抱えずに誰かに渡すといいよ】

2度目の復職(今の仕事に就いた)時にもこの言葉はひねくれモノの私のプライドを溶かして人と関わる機会を増やすことで、私の心まで少しずつ真っ直ぐにしてくれました。

 

そして今、この言葉はひねくれた左手脚をまっすぐにするリハビリにも役立っていています。

例えば左脚のリハビリ。補助具を左足のつま先に付けて手すりにつかまりながら歩きます。

(イケメンの)イワサワ先生に指導をしていただくのですが、私の左脚は運動だけでなく、感覚麻痺もあるので、「左脚がしっかり踏ん張れているのか」すら分かりませんー「イワサワ先生、私は感覚麻痺があるから今脚に力が入っているのか分からないのですが、大丈夫ですか?」

ー『大丈夫、大丈夫!先週より引きずりも減ってる!』

今以上にひねくれた心だった2年前の私だったら自己開示ができずに、ボールを自分一人で抱え込み、リハビリはより孤独で苦しいものだったと思います。

でも心が少しずつまっすぐになっている今、ひねくれた左手脚をまっすぐにするためには私と先生方とのコミュニケーションは欠かせないものになっていますし、リハビリに達成感を感じるようになってきました。

ただ、私は先生方以上に左手脚を「まっすぐにしたい」想いが強いと思うので、一方的なコミュニケーションを取らず、

まずは先生方のお話(ボール)をしっかり受け止めることを心がけたいと思っています。